にゅ~の~まるらいふ

世の中を生き抜くための情報収集とスキル習得に勤しんでいます。

【書籍紹介】「ホモ・デウス」について

こんばんはKJ07です。

 

 本日は、在宅勤務中に(といっても業務中ではなく朝とか夜)読んだ本を紹介します。これからを「どう生きるのか」、「世の中ではこれから何が起きるのか」を知りたくて読むことにした本です。

 2020年に読んだ本の中ではベストでした。

 混迷する世の中で生き抜くために、「自分自身がどのような考えをもつべきなのか」を考える良い機会となりましたのでご紹介します。

 なお、本の概要は主観的かつかなり簡略化したもになります。読書を検討される方は、ほかの方の口コミも参考にされた方が良いかと思います。

hb.afl.rakuten.co.jp

 

https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/1a5ae0c5.37f8befc.1a5ae0c6.73814210/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F15883861%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjAsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9

〇「ホモ・デウス」概要

ホモ・サピエンスとは

  • 生命科学では、ホモ・サピエンス(以後著書に合わせ「サピエンス」と記載)含めた生き物が行う物事の判断は、アルゴリズム(=決定に至るために利用できる秩序だったステップのこと)であるといわれている。
  • そんな中、なぜサピエンスだけが他の生き物よりも大規模で高度な社会制度を構築できたのか。それは「想像上の秩序(共同主観的な事)」をサピエンスだけが信じることができたから(実際に神や国の存在を証明することはできないし、お金事態に価値があるとはいえないが、大勢がそれらを信じることでその存在を認めるということ)。

人間至上主義へ

  • 科学の発展により、サピエンスの危機であった飢饉や疫病を克服。自然現象も科学的に説明できることが増えたためで、自然災害等への恐怖心は薄れ、神や宗教の存在価値が低下。
  • 神や宗教に頼る時代から、人間の行動の真の意味を決める権限があるのは人間の意識(=心)だけという考えに変化(セラピストは「その時あなたはどう思ったのか?」と聞き、教師は「学業よりも重要なのは自分で考えることである」と教えるようになった)。
  • こうして現代は人間の経験こそ権威と意味のある至高の源泉だという「人間至上主義」に至っている。

データ至上主義へ

  • 生命科学では、冒頭にも書いた通り、生き物はすべてアルゴリズムであり、サピエンスも単に多くの異なるアルゴリズムの集合であって、単一の自己などは存在しないし、自由意志などないとしている。
  • また、人間らしさを表す意識(=心)は合理的もしくは正しい判断を阻害するものであることが、数々の実験から証明されている。
  • 一方、インターネットはプライバシーや政治的な問題にまで関わる極めて重要な存在になっているにも関わらず、民主的な政治プロセスを通して普及が進められなかった。そのため自由で無法なインターネットは国家の主権や国境を無視できるまでに成長しており、国の存在や民主主義的を脅かす存在となっている。
  • 「森羅万象がデータの流れからできている」という現代科学界の考えが発展していけば、バイオテクノロジーとAIのさらなる発達で、サピエンスの行動もテクノロジーが管理・判断する方が合理的な世の中となり、経済にとっては知能が高くて心を持たないアルゴリズムにとって代わる可能性がある。また、それらはサピエンスをデータを収集するためだけの家畜同様の扱いとする可能性も否定できない。

最後に

以下3点について、本書を読み終わった後もずっと、読者の頭に残り続けることを願っている。

(著書から引用)

  1. 生き物は本当にアルゴリズムに過ぎないのか?そして、生命は本当にデータ処理に過ぎないのか?
  2. 知能と意識(=心)のどちらの方が価値があるのか?
  3. 意識(=心)はもたないものの、高度な知能を備えたアルゴリズムが、私たちが自分自身を知るよりもよく私たちのことを知るようになったとき、社会や政治や日常生活はどうなるのか?

 

〇お勧めする理由

  • 上下巻を読むとなると時間はかかりますが、専門用語も少なくかつ具体例が多いので、小難しい本が苦手な人にも理解しやすいです。
  • お金や国がフィクションだなんて読み進めるまで、想像もしない事実でした。その他、「確かにそうだな」と感じるところが多々あります。
  • 著者の予想する未来はワーストシナリオな感じもしますが、論理的に起こりえる可能性を説明してくれるので、「何か行動を起こさなければ!」というモチベーションを与えてくれます。

〇こんなこと変えてみました

  • お金はフィクションですね。気楽に考えてみようかなということで国債ETFの購入を無尽蔵に続ける日銀の信用不安リスクを懸念し、仮想通貨を始めてみました。
  • 情報収集の窓口を広げました(日経新聞中心から、ビジネス誌の通読を始め、NewsPicksの有料会員になりました)。
  • 英語やプログラミングの学習を始めました(独学なので地道ですが)。

 

〇家族について

 子供の教育方法も改めるべきなのかなぁといつも考えていますが、特に何もしていないです。プログラミングとか早くからやらせたいなとは思うのですが...。

 我が子の時代も、引き続き人間らしく生きられる世の中であってほしいなと願うばかりです。

 

 

以上です。